ノーコードで学ぶWordPress講座 1

初めに

ワードプレス

本記事は、WordPressの基礎を身につけたい初学者が0からホームページを作れることを想定した構成になっております。ボリューム満載ですが、終わった時にはノーコードで制作できる!と自信がつくはずですので、ぜひ最後まで楽しみながら頑張りましょう。

本講座のゴール

0からWordPressを立ち上げ、ホームページを制作できるようになること。
また、ワードプレスに関する基本的な操作や知識を説明できること。

本講座の対象者

  • WordPressは初心者のデザイナーの方
  • プログラミングなしでホームページを制作したい経営者様
  • WordPressの基礎を知りたい方

こんな方には向いていません

  • ブロックエディターでホームページを作ったことがある。
  • ワードプレスの自作テーマを作成できる。
  • コーディングで構築したい。 → 別講座で制作予定です

それでは今回の1回目は基礎編ということで最低限必要な概要を書いていきます。

WordPressについて

この章ではワードプレスとは何か?という基本的なことを説明しています。既に知っている方は飛ばして、次章 デザイン×ノーコードが強い理由 にお進みください。

WordPress

wordpressシェア

WordPressとは一言で言うと、簡単に記事やサイトを更新できるプラットフォーム(Contents Management System)の一つです。(CMSと呼ばれることを覚えておきましょう。)
全ウェブサイトの42%がWordpressで作られています。(2021年 4月 :参考:W3 Techs) 
簡単にですが、WordPressが人気な理由は以下です。

  • 無料
  • テーマやプラグインが多彩で、カスタマイズ性◎
  • 豊富な情報量
  • SEO対策がしやすい

これらの理由から、中小企業でもWordPressでサイトを持っている会社は多々あります。一方でシェア率が多い分サイバー攻撃が多いですので、セキュリティ対策用のプラグインもしっかり入れておきましょう。

wixやペライチとの比較

最近はwixやペライチといったノーコードツールがたくさん出てきております。僕はどちらも少しだけ使用した経験がありますが、確かにとても使いやすいです。ポチポチしていればサクッとできちゃいますからね。

ただWordPressでも同じくらい簡単にできるようになっているのです。それがブロックエディターというものです。(ちなみにwixとペライチもブロックエディターを採用しています。)2018年12月からWordPressでもこのブロックエディターが使えるようになったので、綺麗なサイトがコーディングなしでもできるようになってきています。

どれがおすすめ?

WordPress一択です。やはりSEOの設定ができる幅が違います。自然検索からの流入を狙うならSEOの設定がしやすいWordPress一択です。(逆に自然流入が必要ないのならば、wixでもいいかなぁとは思います。)
それと意外と重要なのですが、wixやペライチから、ワードプレスへ移行ということはできません。つまり
”初めはwixで運用して、SEO対策したくなったらWordPressに変えよう!” と思ってもそれは無理で、1からWordPressで作り直しになります。明らかに2度手間ですので、今後のことも考えてWordPressで構築が個人的にはおすすめです。

さらに気になる方はwebst8さんのブログが非常にわかりやすいので、一度検討してみてくだい。

費用

money

ワードプレスにかかる費用ですが、年間で8,000円 ~ 10,000円程度です。具体的には

  • サーバー 約7,000 [円/年]
  • ドメイン 約1,500[円/年]

高く見えますが、月700円ですので、個人的には興味あるならすぐにでも契約していいと思います。
なお、サーバーとドメインについては後ほど詳しく説明します。

デザイン×ノーコードが強い理由

デザイン×ノーコード

デザイナーさんがワードプレスをノーコードで作れると、お仕事の幅がぐっと増えます。現在はブロックエディターでのカスタマイズ性が大幅に上がってきているので使いやすいテーマを使えば、コーディングで作ったものと引けを取らないサイトが制作できます。実際にクラウドソーシングでは、数十万で受注されているサイトでもノーコードで構築されたものは少なくありません。ちなみに僕もクラウドソーシングで デザイン+ノーコードで20万円弱の案件を受注経験があります。

つまり、デザインができてワードプレスのブロックエディターが使えれば、綺麗なWEBサイトを0から一人で制作できることになります。
今後、どんどんノーコード構築が主流になってコーディング業務が減っていくことが予想されていますが、デザイン工程はクリエイティブな面を持つため、お仕事が減ることはまずないでしょう。というよりオンラインビジネスが主流になっているため、ますますお仕事は増えると思います。(これが、コーダーの僕でもデザインを進める1番の理由です)

以上より、デザインを学んでいる方はまずはブロックエディターでWordPress制作ができるようになっておくと、今後のノーコードにも対応しやすいので、非常に強い武器になるでしょう。

※補足

じゃあコーダー必要ないじゃん!と思うかもしれませんが、そうではありません。WEB制作会社のほぼ100%はテーマをカスタマイズして、つまりコーディングして制作するためブロックエディターは使っていません。
やはり細部までこだわる場合やSEO設定、保守性等は、コーディングでの構築が強いため、そのような点においてコーダーさんもまだまだ需要はあります。

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サーバー

サーバーとドメインについてはあまり詳しく説明されていないので、できるだけ突っ込んだところまで説明していきたいと思います。なぜサーバーとドメインについて理解する必要があるかというと、ワードプレスを難しい!と思う大半の原因が、構築環境を理解できないから なんです。ワードプレスがわからないという相談をよく受けますが、突き詰めていくと大体サーバー事情をよくわかっていなかったり、ドメインてなんだっけ?みたいなことに帰着します。

ドメインとサーバーについて正しい理解を持つことは、後々重要になってくるのでしっかり抑えていきましょう!

サーバーとドメインをイメージで捉える

サーバーとドメイン

まずはイメージを掴みましょう。よく言われる例えですが、

サーバー:土地、機械
ドメイン:住所、ラベル

ある土地に対して何かしらの住所がつけられていますよね?それと同じで、
あるサーバーに対して、何かしらのドメインがつけられています。まずはこのイメージを持ってください。

そしてもう少し詳しくいうとサーバーは機械(実態)であり、ドメインはその機械に割り当てられた名前です。さらに具体的に言うと、このホームページのURLは https://dedede.blog ですが、ドメインは dedede.blog の箇所に該当します。


サーバーとドメインはセットで販売されていることが多いので、訳がわからなくなりがちですがこのくらいは理解しておきましょう。

DNSを理解しよう

レコード

DNSとは、Domain Name Systemの略で、ドメインと IPアドレスを結びつけるサービスのことです。IPアドレスとはネットワークに接続できる全ての機器に与えられている番号のことです。つまり先程の解釈をさらに詳しくすると、
サーバーは機械(実態)であり、ドメインはその機械に割り当てられたIPアドレスの名前
と言うことになります。

よく使うDNSレコード

このDNSレコードについて一番理解していただきたくて書きました。WEB制作の教材などで教えてくれないのですが、非常によく使う設定です。必ず押さえておきましょう!
DNSレコードとは一言で言うと、DNS設定のための分類番号 のことです。AレコードやTXTレコードなど様々なものがあります。
特に使う用途としては、Googleの解析ツールとの連携や、サイト移行、ドメインのリダイレクト等です。

色々あるレコードですが以下の3つは押さえておきましょう!
(詳しくはお名前.comのページがわかりやすいです。)

  • Aレコード: ドメインとIPアドレスを結びつける定義の設定。DNSのメインの設定。本名
  • CNAMEレコード: ドメインの別名を設定できる。ドメインのあだ名
  • TXTレコード: 様々なサービスと連携するための認証をする設定ができる。プロフィール

googleanalyticsの設定などはTXTレコードを追加変更してできることは覚えておきましょう!

まとめ

今回は、WordPressを使うための基本を抑えていきました。以下が本記事のまとめ。

  • デザイン×ノーコードは強い
  • WordPressでもノーコードで構築できる。
  • ドメインとサーバーの理解はWordPressを知るために必須

次回はローカル環境でWordPressの環境を作る方法を紹介します。